アフィリエイトの承認率ってどれくらい?広告主目線の承認作業を可能な範囲で公開するよ
イケダハヤトさんの公開しているアフィリエイト承認率に思う
ブロガーのみなさんは、アフィリエイトをされている方も多いと思います。
ちなみに、自身のブログで発生したコンバージョンの承認率ってどれくらいですか?
なぜ、こんな疑問が発生したのかと言うと、イケダハヤトさんが以前に自身のブログでこんな記事を書いていたこと。
この180万円、実際に振り込まれるのは20〜25万円ほどです。うちの扱っている案件は「単価は高いけれど、確定率が低い」という特徴があるので、こういう残念な感じになります。このサイトはソーシャルメディアからの流入が多いのも、確定率を下げる要因になっています。
いや…低くない?
どんなジャンルがメインで構成されているのか分からないですが、ぼくの狭い見識からすると、この承認率は異常に低いんです。
だって、180万の発生に対して25万円の確定ということは、承認率13〜15%っていうことですよ?低すぎないですか?
そこで、疑問に思ったと同時に、ぼくは本職が通販会社のWeb施策のディレクションを行っているということもあり、先日行った承認作業の判断基準を記事にしてみようと思いました。
アフィリエイトをぶん回しているブロガーさんの何かのヒントになれば幸いです。
ぼくが仕事で提携しているASPごとの成果
まず、ぼくがアフィリエイトで行っている施策は、自社商品(健康食品・化粧品)をアフィリエイトサイトやブロガーさんにご紹介をいただいているモノになります。
ぼくが提示している単価ですが、
約500円のトライアル商品の販売で、@2,500円をアフィリエイターさんへお支払いをしています。プラスαで、ASP会社へ手数料30%払ってますので、グロスで3,250円のお支払いです。
ちなみに、月に30件以上販売できるスーパーアフィリエイターさんには@5,200円の特別単価を設定しています。(昨月は1媒体で220件獲得している方がいました。)
なぜ500円の販売で3,250円の報酬を払えるのか
ASP会社いわく、この販売価格に対しての報酬はかなり出している方と言われます。
なぜ販売価格に対してこれだけ支払えるのか?
答えはとてもシンプルで、当然"投資回収が可能"と判断しているためです。
健康食品や化粧品の通販メーカーは、投資額に対する売上だけではなく、その後のリピーター転換率や継続率も考慮して、数ヶ月先までをシミュレートした予算の組み方をします。
そのため、500円で販売をして3,250円の支払いをしてもリピーター転換率・継続率を考慮すれば容易に回収できる価格設定です。このバランスで4ヶ月目で回収できます。
ぼくは、10ヶ月目で回収できればOKという考えのもと予算を組んでいるので、実はこのアフィリエイトの単価設定は、これでもまだ低めに設定をしているくらいです。
ASPごとのコンバージョン件数と承認率を公開
こちらは、4月のリアルな成果内訳です。
- 【A8.net】発生474件、承認389件、否認45件、繰越40件、承認率89.6%
- 【アクセストレード】発生191件、承認163件、否認18、繰越10、承認率90.1%
- 【Link-A】発生64件、承認52件、否認6件、繰越6件、承認率89.7%
- 【アフィリエイトB】発生42件、承認23件、否認10件、繰越9件、承認率69.7%
- 【xmax】発生28件、承認21件、否認4件、繰越3件、承認率84.0%
- 【felmat】発生20件、承認19件、否認1件、繰越0件、承認率95.0%
という具合です。
A8.netが圧倒的すぎる件www
アフィリエイトBも大手のASPですが、契約を締結したのが3月なのでまだ2ヶ月目ということもあり、あまり強い媒体さんを囲えていないのでこれからというところです。
この中で、月額固定費が発生しているASPはA8.netとアフィリエイトBだけです。
アクセストレードは交渉して月額固定費をなしにしてもらえました。
承認率は、見てのとおり全体平均で88.8%です。
なのでこれくらいの承認率がぼくの中ではスタンダードな数字とばかり思っており、イケダハヤトさんの記事の承認率には驚愕しました。
物販とそれ以外(人材派遣とか、アプリとか?)によって差が出るんですかね。
それともぼくの承認基準が甘すぎるんだろうか…。
アフィリエイトの承認基準とプロセスを教えます
承認基準は?
いたってシンプルです。
否認対象を上げたほうがわかりやすいと思うので、否認条件を書きます。
- 販売商品が「配達完了」に至ってないこと
- 販売商品が、承認作業を行う日までの間に返品されていること
- ASPをまたいで重複している場合、『ラストクリック』のサイトを承認とする
これが否認条件。
すなわち、商品が無事にお客様の手元に届いていれば承認です。
物販なので当たり前ですが。
例えば、住所不明などで配達ができずに戻ってきてしまうケースはコンバージョン後の否認となったり、配達完了後にお客様が返品していた場合もコンバージョン後の否認扱いです。
承認作業プロセスを一部公開
このように、すべてのコンバージョンデータをExcelに貼り付けを行い、ひとつひとつのデータに対して「承認」「否認」を見極めていきます。
例えば、上から3列目のアフィリエイトBと上から4列目のA8.netのコンバージョンデータの識別子が全く一緒です。
これは、同じクッキー情報の同一注文を意味していますので、ASPをまたいだ重複注文になるのですが、その時は「クリック日時」が遅いラストクリックのデータを承認、もう一方を否認としています。
ですので、この場合はアフィリエイトB=承認、A8.net=否認ということになります。
アフィリエイトの承認率は広告主は容易に操作できる
アフィリエイトを広告主の立場から動かしていて怖いな〜と思うのが、広告主は簡単に承認率をコントロールできるという点です。
本当は承認なのに、否認にしちゃえ!ということがクリックひとつでできてしまいます。
そして、ASPもアフィリエイターさんも否認の理由をいちいち聞いてくることはあまりありません。(聞かれたら回答しますが。)
つまり、否認にしても別に確認もされないので、かなり広告主の都合によった意思決定ができるスキームであることは事実です。
ぶっちゃけた話、そういうことをしている広告主はいるんじゃないかと思っています。
なので、最後にぼくが言いたいことは、商材によって、承認率のベンチマークはばらばらだと思いますが、ある程度は承認率のベンチマークを自分の中に持っておくということは必要なんじゃないかと思っています。
あまりにも、ベンチマークしている承認率と、実際の承認率に乖離が出ていれば、ASPを通して広告主に具体的な否認理由を問い詰めましょう。
広告主は答える義務がありますし、アフィリエイターもそれを聞く権利があります。
さすがにイケダハヤトさんの承認率13〜15%ってない気がするんだよなぁ…。
ぜひ、アフィリエイトをされているブロガーさんも自身の承認率を確認してみてください。