いつだって「働きたい人」にスポットライトを当てていられるから、経営は楽しい。
最近、起業は手段にしちゃいけない!とかいろいろ賑わってたので、ぼくも「なんで経営者になりたかったんだっけ…?」と、ちょっと考えてみました。
ぼくもね、特段【やりたいこと】があった訳じゃないんですよ。【経営者になりたい】が先に来ていたクチだったんですね。過去に当時勤めていたグループの子会社を完全にゼロから独りで立ち上げるという経営の疑似体験をしていたことも大きいかもしれません。
で、ぼくなりに考えた末に一番自分自身に落ちた答えが『いつだって「働きたい人」にスポットライトを当てていられるから、経営は楽しい。』でした。
これ、かなりぼくの経営者にこだわる本質だと思えたので、言語化したくなり記事にしました。
そう、世の中には「働きたい人」で溢れている
ぼくはこう思っているんです。
ブログをやっていると、ちょっと属性が外れてくるかもしれないですね。どうしても『働きたくない人』ばかりがフォーカスされているから。
でも、ぜっっったいにそんなことない!働きたい人ってめっちゃ多いんですよ。
働きたい人にスポットライトを当てても、特に盛り上がらないから、影に隠れちゃっているだけなんです。ぼくは、そんな『働きたくても働けない人』を積極的に採用していけることが、経営者の特権じゃないかと思うんですよね。こんなの経営者の裁量ひとつですからね。
働きたくてもなかなか働けないママ、シングルマザーを積極的に採用
一例を挙げると、ぼくは共働きを希望しているママさんや、子供を預けている間に働きたいシングルマザーの方々を積極的に採用しています。
確かに、企業側からすると融通が効かないので、採用しにくいんですよね。
- 就業開始が、9:00や9:30からは保育所に子供を預けてからだと間に合わない
- 小さいお子さんが体調を崩す、という理由で欠勤になることも多い
- 旦那さんの扶養内で働きたい方も多いため、フルタイムで就業させられない
などなど、なかなか手ごわいんですよ。確かに。
でもね、やっぱり働きながら働きたくない…と言ってる人よりも、働きたいけど働けるところが見つからないっていう人と一緒に仕事したいじゃないですか。
また、ぼくは能力はあってもやる気がない人よりも、能力はない(未知数)けどやる気あります!みたいな人のほうが好きなので、こういう人たちにこそチャンスを与えたいんですね。
専門職を設けて、10時~15時勤務での応募を開始
どうしても、このような属性の人たちに働ける場所を提供したかったので、思いきって10時~15時という中途半端な時間帯の専門職を設けました。
ポイントは、
- 10時始業なので、お子さんを預けてちょうど良い時間から働ける
- 勤務が5時間なので、週5フルで働いても扶養内で納まる労働時間となる
などですかね。そして、これが大ヒット。応募殺到。
もちろん、面接は通常どおりの基準で行います。採用基準は別に緩めずにしっかりとスクリーニングをかけます。
ただ、世の中には、仕方のない事情があるだけで、能力や人間性が無視されて働けずにいる方ってたくさんいるんですよね。それが面接をしていてもはっきりと分かりました。現に、一緒に働いたらとても優秀な方がたくさんいます。
パパママデーを設定
お子さんのいらっしゃる方は、連れてきても良い日を設けています。
△お子さんがいる中で、ちょっとした雑談。
△ぼくが「おいで」と言ったら、まさかの泣かれるww
こんな感じで、スタッフもそのスタッフの家族も楽しく過ごせる居場所にもなれたらなーという想いです。
「幸せ」は身近な人から伝染していく
ちょっと前に、プロブロガーの宮森はやとさんが、すごく共感できる記事を上げていました。
この記事内でおっしゃられている、
お客様より従業員の満足が優先されれば、結果的にお客様の満足度も上がってきます。
これ、まさに価値観が完全一致した表現です。
そうなんですよ、自分のメンバーが幸せに働けてもいないのに、クライアントやお客様が幸せになるはずがないんです。
会社に一番近い存在が、メンバーであり(ぼくはあまり従業員という言い方は、従えているようで好きじゃない)、その先にクライアントやお客様がいます。だからこそ、メンバーの満足をすっ飛ばして、お客様やクライアントが先に満足するっていうことは有り得ないという考えを持っています。
逆に、メンバーが幸せに感じていれば、"結果的に"そこに関わるクライアントやお客様も満足できるんですよね。そう、ここは結果論なんです。
以前同じようなテーマの記事を書きましたが、この先ずっと何年経ってもブレない経営観になると思います。
(参考:学歴も取り柄もない僕が、20代で経営陣の一角まで出世できたひとつの要因。)
ブログでは「働きたくない人」へ"働く楽しさ"を伝え、リアルでは「働きたい人」が"働ける場所"を創りたい
最近、いろんなブロガーさんと少人数で飲む機会があったりして、見えてきた自分の理想の形ですね。
特に、最近Airbnbでブイブイ言わせてる、るってぃのメンヘラコンサル企画に便乗して、
@rutty07z
— サトウワタル (@bokujiyuu) 2016年8月13日
会いたい抱きしめたい
初めてサシで飲んだんですけど、彼と話して、自分の中で『ブログでは「働きたくない人」へ"働く楽しさ"を伝え、リアルでは「働きたい人」が"働ける場所"を創りたい』という目的が明確化しましたね。(メインのコンサルはあまりしてもらえなかった…ww)
今のところ、ぼくはブログで収益を追うつもりはあまりなくて、どちらかと言うと自分の意見を発することで共感し合えるような方々との『出会いツール』として機能させたいな、と考えています。今のところは、ですけど。
ブログを始めたおかげで、早くもおもしろい出会いに恵まれています。そのほとんどの方が、ぼくよりもだいぶ年下ですが、すごく尊敬できる人たち。そこに共通しているのは、「自分の成功体験を他者と共有して巻き込みたい」ということ。言わば、幸せの巻き込み事故を起こしたい願望の強い人たちなんですよね。
そういう人は、やっぱり他者にも目をやっているため、すごく視野が広い。フリーランスだけど考え方は経営者というか。
働き方次第で、いくらでも「自由」になれる
ぼくは、ブログを通して「働く」ことの本質的な楽しさを、もっと言うと「働く=不自由」という固定概念を覆したい!と心底思っています。これまで働いていて、不自由なんて思ったことありません。
なぜなら、自分で考え、自分のやりたいことを主張し、ときには失敗もし、そこから学び成長し、上司と意見のぶつかり合いも頻繁にありました。でも、なによりも常に自分の意思を持って行動していたことで、そこにあるのは「自由」なんです。
働くことは、ぜんぜん不自由じゃない。ということを、これからも微力ながら伝えていって、ブログは【働きたくない人】向けに、エネルギーを送れるツールとして活用できればなぁって。
そして、リアルでは上述の通り、これからも【働きたいのに働けない人】にできる限り向き合って、働きやすい環境や居場所を用意し続けられるように、引き続き精進したいと思っています。